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■基礎編■ 過去の利上げ
利上げとは 辞書で調べてみると“利息を高くすること”と紹介されています。
単純明快なんですけど 政府が 利上げを踏み切る 裏側には 色々な思惑があるようです。
中国の利上げに対して 少し 詳しく調べてみたので 紹介します。

【利上げを踏み切る理由
・過剰流動性が 不動産市場に流れるている。また 土地供給が制限されているので 不動産市場のバブルが起こり易い。そのバブルを防ぎ、ソフトランディングを目指すには 早めの利上げが最も有効な手段の為。
・利上げをしなければ 中国から資金が逃げてしまう。
・金利が低い状況では、銀行を経由しない資金の流れが活発化し、金融政策の有効性が低下するだけでなく、
 信用秩序が乱れてしまう為。
・金利を上げなければ、インフレを考慮すると 実質金利がマイナスとなってしまう。
 これは 預金者にとって 資産の購買力が減価していることとなり、消費にも マイナスの影響を出しかねない為。
・利上げをせず 効率の悪い国有企業の延命を計ると、モラルが低下し、資金の運用効率の改善が見込まれない為。

利上げによる デメリット】
・国有企業の採算性がいっそう悪化し、倒産と失業が増えてしまう。
・中国経済の動向が 一時的に減速する。
過去の利上げによる 株式市場への影響
・1993年5月17日 利上げ:2.18%
 …上海総合指数 寄付:1162 最高値:1162 最低値:1097 終値:1140(-2.35%)

・1993年7月12日 利上げ:1.8%
  …上海総合指数 寄付:855 最高値:855 最低値:828 終値:845(-2.65%)

・2004年10月29日 利上げ:0.27%
  …上海総合指数 寄付:1317 最高値:1337 最低値:1304 終値:1321(-1.58%)
   H株指数:終値:(-1.61%)

・2006年4月28日 利上げ:0.27%
  
…上海総合指数 寄付:1403 最高値:1445 最低値:1389 終値:1440(+1.66%)
    H株指数:寄付:(-3.14%) 最低値:(-4.14%) 終値:(-0.19%)

・2006年8月21日 利上げ:0.27%
  …上海総合指数 寄付:1565 最高値:1602 最低値:1558 終値:1601(+0.20%)
    H株指数:寄付:(-0.41%) 終値:(-1.25%)

・2007年3月19日 利上げ:0.27%
  …上海総合指数 寄付:2864 終値:3003(+2.50%)
    H株指数:寄付:9109 最高値:9231 最低値:9083 終値:9225(+0.12%)

【結論】
その時の背景により 相場がプラスになったり マイナスになったり するようです。
相場は 折込済みの場合も多く、極端な利上げで無い限り あまり 気にしないでよいようです。





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